先日、出張先のステーキ屋「レッドロック」で食べたランチがたいそう美味かったのだけれど、やっぱりレアでなくてウェルダンが良い。トランプ大統領もそう言ってるし。
と思っていたら産経新聞に面白い記事があった:
2017.3.29のポトマック通信と言うコラムで、黒瀬悦成さんが執筆している。
国内で議論沸騰? トランプ流のステーキの食べ方は「あり」か「なし」か
トランプ氏は先月、ワシントン市内のレストランで就任後初めて外食をした。とはいっても、場所は自身が所有するトランプ・ホテル内のステーキハウス。1人前54ドル(約6千円)もする熟成肉をウエルダン(中まで十分に火を通した状態)にし、ケチャップをかけて食べたのだという。
ステーキにうるさい米国人に言わせれば、せっかくの肉汁が逃げてしまう「焼き過ぎ」にした上に、熟成肉の風味を完全に吹き飛ばす甘酸っぱいケチャップをまぶすなど、「言語道断の所業」なのだそうだ。しかし、そこは何でも政治対立の材料にしたがるワシントン。リベラル系紙が記事でトランプ氏を「味音痴」とからかうと、保守派のコラムニストが「好きに食べさせてやれ」とかみつくなど、ひとしきりステーキ論争が盛り上がった。
ちなみに最近の世論調査では、ステーキにケチャップをかけても「問題ない」との回答はわずか27%で、56%が「トランプ流」にノーを突きつけた。
念のため、自分でも安めのステーキ肉を買って自宅で試してみた。なるほど、やはりステーキには「わさびしょうゆ」に限る。トランプ氏にも教えてあげたくなった。
この記事のどこが気に入ったかと言うと、結論がジャパニーズローカルな「わさびしょうゆ」なのだ。いや、わさびしょうゆは今やワールドワイド、とおっしゃる向きもあろうが、少なくともアメリカン・トラディショナルではない。それが一番、と言っているのだから結局「好きにさせろよ」と言うことなのだ。
レアにケチャップはごめんだが、ウェルダンでケチャップ、と言うのは確かに合うと思う。