haldaneのウィスキー日記

シングルモルトを中心に酒と食を記して行く

生豆焙煎、初体験

 生豆を買った日のうちに初体験。最初、どこか河川敷へでも出かけようかと思ったのだけれど「ヘタな河川敷は治安が悪い」と言うことを聞いてびびりまくって中止。仕事場の近くの土手に上がってみたが、通行人と言うか、一足早い花見客が多くて中止。やってやれないこともなかったのだけれど、一人で座り込んでアルスト炊いているところを職質されたら人生が詰む。
 仕方がないので、仕事場にある、ロウ付けの作業場でこっそり焙煎することにした。部屋は汚いけれど、石の台に煉瓦も適当に積んであって、アルコールストーブの置き場所には困らない。
一回目、コロンビアの生豆を半分くらい、60グラム強、ユニフレームのロースタにじゃらじゃら入れた。少し多すぎたかも知れない。
エバニューのチタンストーブにメタノールを60ccくらい入れ、今回はパワープレートも装着。するとかなり着火しにくいカタチになるのだが、ポケトーチで脇の穴からシュッとつける。1分弱くらいでかなり炎が上がる、30センチくらい。アルストはパワーが足りないと言うのはエバニューのことではなくトランギア限定の話らしい。
 最初、火が強すぎて不安なので、遠くからかざしていると何も変化が無いので、ロースターを少し炎の中に入れて見た。振ってさえいれば焦げることはない。でも振るのを止めてはダメ。どこかに、焙煎は意外といやな匂い、と書いてあったのだがちょっとだけその通り。少なくともコーヒーを淹れたときの香りではなく、ポップコーンを作ったときの香り。だから、それほどいやなわけではない。ロースターを振っていると、火の粉が舞い散ってきれい。チャフ(豆の皮)が飛び散って燃えるのだ。こればっかりは一人では撮影出来ない。電気を消して、片手で振りながらもう一方の手でストロボを切って撮影、なんて芸当は絶対無理。

 しばらくすると、バチッと言う一ハゼの音。ポップコーンのようにこれが続くのかと思い気やそうではない。二ハゼとの違いが全然分からない。しばらく振り続けて、適当な焦げ具合になったら中止。エア中を振り続けて冷ますことが大事らしい。そうしたら、網のフタを開けて、ティッシュの上にばらまいた。ユニフレームのロースターの良いところは上下が網になっているので、どう振っても豆がこぼれることがないところだ。
 二回目も同断で進めた。生豆の量が少し少な目、大体50グラムなので軽くて振りやすい。ひたすらロースターを左右に振り回し続けた。今回も残念ながら、1ハゼと2ハゼの区別はわからなかった。お店で焙煎して貰った豆と比べてやはり、ムラがあるが、素人のそれも初めての仕事なのだからよしとしよう。
 豆が冷めたあと、早速淹れてみた。コロンビアでコーヒープレス。いつもの焙煎して貰ったブレンドに比べてかなり酸味が強い。昔はコーヒーの酸味は嫌いだったけれど、年を取って飲み直してみると、この酸っぱさはなかなかクセになりそうだ。

とりあえず今日は大成功。外でやって職質されなくてホントによかった。情けない感想。